やっと額に収まりました 新能代橋
2015年 12月 23日
の中に、親と一緒に渡り初めをしている自分を描き足して欲しい、との依頼
とにかく資料が少なく、また構図がとても難しく
橋を描くと希望の親族が描けず、親族を描くと橋が描けず
ですが、ご依頼主の「自分を描き入れて欲しい」との事でしたので
人を優先したのですが、それでもご依頼主をメインに描く事が出来ずに
そこが悩みどころでした
どうやって当時のムードを出すか、またご依頼主をどのように描き込むか
またどこを省略して、どこを描き足すか
懸命に調べた当時の風景は、結局絵の中に反映されず
どんな橋だったかも見物客を描き込む事によって、よくわからなくなっています
これが良い出来とは言えないのが実際なのですが
ですが、能代を大切に思っているご依頼主に敬意を払って頑張って描きました
ご依頼主のお話の中で、「一番初めに渡る列をこしていく人がいたようで、
結局一番初めには渡っていない」のような事を聞きました
ならば絵の中では、ご依頼主の家の子供達を越して行った人たちにしてしまおう!
と、ご依頼主を先頭に御兄弟を右手前に持ってきました
その奥にお母様に手を引かれた、青い服を着たご依頼主がいます
また額縁によって見えなくなってしまいましたが、左隅にも見物人の一人として
よちよち歩きのご依頼主、また成長された中学生のご依頼主を描きました
青空の下、宮司さんが紙吹雪を撒きながら安全祈願をし、その後ろに
能代市長や助役が続き、ご依頼主の一家、もう一つの名家の家族が続いています
新能代橋は今も米代川に掛り、万町と向能代を繋ぐ橋として活躍しています
ご依頼主様、長らくお待たせしました