実録 おめでたい裏では・・・

華やかな卒業式

少ない女子が思い切りオシャレをして式に出席

男子のスーツのダークなムードの中で、女子の袴がまるで春のお花のようでした



学生表彰の可能性があったので、ここは一発!と目立つ袴を選択して、万事に備えて

卒業の日を迎えていました。



その昔、優秀だった姉が表彰を総なめにし、当時母子家庭で肩身の狭かった母が

賞状と記念品の数々を教室の片隅で風呂敷に包み、とても誇らしかったと言う話を聞き

それならば、勉強は出来ないけど私も!と1つだけでしたが、親孝行をする事が出来

ました。(教室の片隅で風呂敷を広げる事が出来る)


なもので、卒業式は風呂敷!!


と思って、表彰のために風呂敷2枚も持って行きました

昔の母の誇らしかった気持ちを、いよいよ私が経験するんだね!!(涙 涙)と。



めでたく受賞し、「さあ来い!デカイ賞状と、デカイ記念品!」 と風呂敷を握りしめてたら

なんですかねぇ・・・現代は紙袋っちゅーもんがあるんですね。



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しかも受賞の記念品ないし。しかも、娘に未だに受賞の賞状届いてないし。

なんちゅーこった、紙袋スッカスカだし。


私はなんのために風呂敷を持って来たのよぉぉぉぉ

と、嘆いていたら・・・なんと!!娘が祝賀会が始まって、私がやっとこ学生の合間を縫って

寿司とサラダをゲットしてさあ食べるぞ!と言うタイミングで


「具合が悪い」  (吐きたい、肩がつってる、上半身がやばい)


もうなんですか、どうにもならず袴姿でトイレに頭突っ込んでる娘を後ろから、うらめしく

無言で、じーーーーーっと睨んで、決めました。もう脱ぐ、と。



ホテルの美容室で



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脱いだ袴を借りた先に戻すために、持参した風呂敷に包み (こんな形で使うとは)

着付け先に娘の脱いだ洋服を受け取りに走ると言う・・・



卒業式、何があるかわかりません。 今も昔も、風呂敷だけは常備しておいた方が

よかろうと。母親のバックに1枚、風呂敷を。


結局、祝賀会も出られず、玄関前でのクラス写真にも入れず、

うかない顔で、どんより洋服にて記念撮影するはめになった娘でした。



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それでも、うっすら笑ってますね。

そして力を振り絞り、このあと謝恩会に突入したのでした。





by usu_iimail | 2016-03-21 14:07 | 今日感じたこと | Trackback | Comments(0)

50代の毎日を描くイラストレーターです


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